映画『セッション』を観た!…これって音楽映画?いやいや、戦争映画でしょっ!

どうも、ちゅうたです。

 

今回は映画『セッション』の感想とレビューを書きたいと思います。本当は違うネタを記事にするつもりだったんですが、今日たまたま観た映画『セッション』があまりにも強烈過ぎて、この記事以外書けそうにありません。

 

この映画は2014年度のアカデミー賞に5部門でノミネートされて、助演男優賞を含む3部門で見事受賞。助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズの怪演といえばいいのか狂演がヤバ過ぎでした!

 

映画公開当時は、アカデミー賞のこともあってかいろんな番組で紹介されていました。予告も観ましたが、どこかヨーロッパ映画のような暗いイメージがあってあまり触手が動かされませんでした。でも、それは大間違いだったと思い知らされました!!!

 

それほど期待せずに観たんですが、序盤から一気に引き込まれて,最後のクライマックスまで緊張感たっぷりであっという間の106分でした。

 

映画のテーマは音楽なのですが、そのあまりの激しさにこれは、音楽映画ではなく、むしろ戦争映画!!

 

一流ジャズドラマーを目指す学生と、指揮を執る教官との戦争映画です!!!

 

 

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キャスト

 

 

出典元Wikipedia

 

 

 あらすじ(ネタバレ注意)

 

ここからはネタバレ全開ですので、内容を知りたくない方はすっ飛ばしてください。

 

主人公アンドリュー・ニーマンは一流のミュージシャンになることを夢見て、アメリカの名門音楽学校『シェイファー音楽学校』に通う19歳の青年。毎日夜遅くまで学校のスタジオでドラムの練習に励んでいた。

 

そんなある夜の事。1人孤独にスタジオで練習に没頭するニーマンを見た、シェイファ―音楽学校きっての指揮者で教官であるテレンス・フレッチャーが声をかける。

 

学校内でも最高指揮者として君臨するフレッチャーに声を掛けられて、動揺したニーマンは演奏を中断。

 

「なぜ、演奏を止めたんだ?続けろ!」そう言い放ちフレッチャーはスタジオから出ていった。

 

ニーマンは素質に恵まれながらも、劣等感を抱いて孤独な日々を過ごしていた。彼が所属する初級クラスのバンドでも主奏者にはなれず譜めくり担当。

 

ある日、ニーマンの所属する初級クラスの練習スタジオにフレッチャーが現れた。数人に声をかけ演奏させるがすぐに中断させる。その後、フレッチャーが

 

 

「ドラムス、こっちにこい!」

 

 

席を立ったドラム主奏者のライアン・コノリーに「いや、お前じゃない。」とニーマンを呼んだ。「明日の朝6時に俺のスタジオに来い!」そう言い残しフレッチャーは出ていった。

 

学校きっての一流指揮者からの指名に心を躍らせるニーマン。それまで劣等感を抱いて自信なく生きてきたニーマンにとって、この出来事は彼を大きく変えていく。その夜、以前から思いを寄せていた映画館で働く女の子、ニコルにデートの申し込みに行く。これにも、見事成功するニーマン。すべてが順調に行ってるように思えた。

 

翌日、フレッチャーのスタジオに行くニーマン。フレッチャ―が指揮するバンドは学校でも超ハイレベルなメンバーばかり。メンバーが次々にやってきてチューニングを始める。ざわざわ、がやがやとおしゃべりをする先輩奏者たち。

 

次の瞬間、それまでの空気が一変する。

 

フレッチャーがやってきたのだ。一舜で静まりかえるスタジオ。(この緊張感ハンパない)

 

すぐにレッスンが始まったが「誰だっ!音程を外している奴は!」そう言っては何度も演奏を止めて、一人の生徒を徹底的に追い込むフレッチャー!!その生徒に詰め寄り、怒涛の如く、罵声を浴びせ、恐怖で震え上がらせる!

 

その場の空気は張り裂けんばかりの緊張感!ついにはその生徒は泣きながら教室を後にする。

 

「本当は音程を外しているのはあいつじゃない!だが、音程を外していないことにも気付かない奴は俺のバンドには必要ない!」そう言い放つフレッチャー!!

 

自分の想像とは違うフレッチャーの鬼畜のような人間性と練習に戸惑うニーマン。そしてフレッチャーから「10分休憩する!その後はお前が叩くんだ!」と指名されるニーマン。

 

緊張するニーマンに「リラックスしてやればいい」と優しく声をかけるフレッチャー。

 

練習が再開されニーマンはドラムセットに就いた。演奏を始めるもすぐにフレッチャーがさえぎる。「テンポが違うぞ、ニーマン!もう一度初めから!」そう言って、何度もやり直させるフレッチャー。何度やり直してもうまくいかないテンポ。。。。。

 

次の習慣、ニーマンめがけて椅子が飛んでくる!!!

 

あっというまに凍り付くスタジオ!!!

 

ニーマンに近づくフレッチャー。顔を近づけ、大声で罵声を浴びせながら徹底的に追い詰めていくフレッチャー!ついにはニーマンを引っぱたく!「ファッキン!テンポ!!」そう叫びながらニーマンの頬を何度も殴りつける!!

 

フレッチャーは罵声と暴力で生徒たちを支配する暴力指揮者だったのだ。バンドメンバーの前で徹底的に侮辱され涙を流すニーマン。

 

あの日の屈辱から、フレッチャーを見返してやる、とニーマンは狂ったように練習にのめり込む。とりつかれたように練習するニーマンの手はボロボロになっていく。そこまで努力しても、ニーマンは主奏者、カール・タナ―の譜めくり担当でしかない。

 

あるコンクールの舞台の日にタナ―から預かった楽譜を紛失してしまうニーマン。

 

慌てて会場中を捜しまわるが見つからない。バンドの出番が近づいて来る。仕方なく楽屋でフレッチャーに打ち明けるタナ―。「ニーマンが楽譜をなくしてしまいました。。。」

 

 「楽譜の管理は。お前の役目だ!タナ―」「もう時間がない、楽譜なしで叩け!」

 

 「。。。無理です。。。楽譜がないと叩けません。。。暗譜していないんです。。。」

 

暗譜していないタナーに罵るフレッチャー。

 

そこで「代わりに自分が叩きます!!」そう名乗り出るニーマン!

 

 「暗譜しているのか?もしも、ミスをしたらお前を許さんぞ!」そう言うフレッチャーに自信をみなぎらせうなずくニーマン。あの屈辱の日以来、手を血だらけにしながら練習してきたニーマンにはこの日こそが大きなチャンスなのだ。

 

そして見事に演奏しきったバンドはコンクールで優勝を果たす!!これを機にニーマンは主奏者の座を勝ち取る。迷いや劣等感に打ち勝ったニーマンは自信を取り戻し、ますます音楽にのめり込んでいく。

 

やがて音楽以外の事も考えられなくなり、付き合っていたニコルの存在さえもうっとうしく感じるようになったニーマンはその気持ちをニコルに伝える。ニーマンの自分の事しか考えない傲慢な態度に愛想を尽かしたニコルは去っていく。

 

ニーマンのバンド内での存在は絶対かと思われいた矢先の出来事。

 

いつものようにスタジオに行くと、そこにはライアン・コノリーの姿が!ニーマンが以前いた初級クラスのドラム主奏者だ。コノリーは、フレッチャーに指名されて新たにバンドに招かれていた。

 

ニーマンから見たらコノリーは格下のドラマー。そんなコノリーをフレッチャーがひいきにする。それを見たニーマンはおもしろくない。

 

フレッチャーにも、自分の座を狙うコノリーにも苛立ち、食ってかかるニーマン。以前なら、フレッチャーにおびえ、意見することもあり得なかったが、今は自信と自尊心に溢れたニーマン。今までニーマンが主奏者として確たる地位を築いてきたかのように思えたが、フレッチャーの気まぐれで、ニーマンの地位も危うくなる。

 

そして重要なジャズコンテストが迫ってきたある日、バンドメンバ―がそろったスタジオにフレッチャーがやってきた「。。。少しだけ聴いてほしい」そう言っておもむろにCDを再生する。

 

ゆったりした曲が流れ出す。フレッチャーの元教え子で今は一流の音楽家となったショーン・ケイシーの曲だった。しばらく聞き入った後フレッチャーが口を開く。

 

「。。。連絡が入ったんだ。。。シェーン・ケイシーが事故で亡くなったと。。。才能豊かなミュージシャンだった。偉大な財産を失った。。。」そう言って、フレッチャーは涙を流す。

 

今まで見たこともないフレッチャーの人間らしい姿を見たニーマンは少し戸惑う。。。

 

それもつかの間、コンテストで演奏する新しい楽曲「キャラバン」のためにニーマン、タナ―、コノリーの3人を順番に叩かせるが、3人んドラムプレイが気に入らないフレッチャーは「今夜は徹夜になるぞっ!お前ら3人のうち誰が主奏者になるかはこれで決まるんだ!!」そう言って3人を次々に罵倒しながら煽りまくる!!

 

何時間も続くフレッチャーの執拗で狂気的なしごきに3人は次第に限界まで追い込まれていく。

 

そして、フレッチャーには絶対に負けないとばかりにフレッチャー以上の狂気をみなぎらせ血だらけになりながらも高速なビートを叩き続けるニーマン!!

 

「よし!そこまでだ!!。。。主奏者はニーマンだっ!!」そう言って血だらけになったドラムをタナ―とコノリーに拭くように命じるフレッチャー。

 

いよいよジャズコンテストの当日、ニーマンの乗ったバスが不運にもパンクしてしまい立ち往生してしまう。仕方なくレンタカーを借りて現地に向かうニーマン。なんとか無事に会場に着くも、 「いったい何をしていた?主奏者はタナ―にする!」と冷たく言い放つフレッチャー。

 

「そんなことができるはずがない!主奏者は自分しかいない!!」そう言って突っ返すニーマンに「お前はいつから俺に指図できるようになったんだ!!!このくそっタレめっ!!」と罵声を浴びせるフレッチャー。師弟関係にあったはずの二人の間に強烈な火花が散る!!

 

ここでドラムスティックをレンタカー屋に忘れてきたことに気付くニーマン!ドラムスティックを取りに戻ろうとするニーマンに「もし間に合わなければ俺がこの学校にいる限りはお前はずっと譜めくりを担当するんだ!!」そう言って怒鳴りつけるフレッチャー。

 

車をぶっ飛ばしてなんとかドラムスティックを回収して、あともう少しで会場というところでトラックと衝突事故を起こしてしまう。大怪我を負ってしまうニーマン。。。。

 

会場ではバンドメンバーが演奏準備に入っていた。その時、ようやくニーマンが戻ってきた。ドラムセットに就いたニーマンだったが血だらけで体中に傷を負っている。「おい、大丈夫か!?」驚くタナー達。

 

ここでついに演奏が始まった!。。。ひどい怪我を負ったニーマンはまともにドラムも叩けない。それどころかドラムスティックさえも握れなくなってしまう!!

 

そこでフレッチャーが近いづいてきた「ニーマン!!お前はおしまいだっ!!!」

 

このフレッチャーの言葉に絶望と怒りがついに頂点に達したニーマン!!!

 

「お前を殺してやる!!」そう言ってステージの上でフレッチャーに殴り掛かるニーマン!!!騒然となる会場!!みんなに押さえつけられながらも「お前を絶対に殺してやる!!絶対にだ!!」そう叫びながらステージから引きずり降ろされるニーマン(この時テレビの前で立ち上がって「やったれ!ニーマン!このじじいをぶちのめしたれ!!」って興奮してました。

 

それぐらいニーマンに感情移入してましたから。完全に物語に入り込んでましたね、ぼくは)

 

この一件で学校を退学になったニーマン。彼のもとに弁護士がやって来る。フレッチャーの教え子で事故死とされていたショーン・ケイシーだが、じつは鬱病による自殺だったことを知らされる。

 

ショーン・ケイシーはフレッチャーの暴力と狂気の指導により精神を患っていたのだ。そして、彼の両親が二度と同じような被害者を出してはいけないと立ち上がった。

 

法的に罰することは難しいが、ニーマンの証言があれば学校から追放する事が出来ると、協力を持ち掛けてきたのだ。

 

それから数カ月が過ぎ、音楽から距離を置く生活を送っていたニーマン。偶然通りかかったジャズバーで、ピアノ演奏者として出演するフレッチャーの名前を目にする。引き込まれるように店に入るニーマン。

 

ステージで演奏するフレッチャーのプレイに思わず聴き入ってしまうニーマン。演奏が終わりニーマンに気付いたフレッチャー。店を後にしようとするニーマンを呼び留めるフレッチャー。

 

「ショーン・ケイシーの親が訴えたことによって学校をやめることになった」と話すフレッチャー。ここで、はじめて自分の音楽に対する情熱、若いミュージシャンを育てようという使命を語るフレッチャーの姿に、少し心を動かされるニーマン。

 

「上出来という言葉はミュージシャンをダメにする!厳しく育て上げてこそ次のチャーリ―・バード・パーカーが生まれるんだ!」そして店を出ようとするニーマンにフレッチャーが呼び止める。

 

「今のバンドでJVCジャズフェスティバルに出演するんだが、ドラマーがイケてない奴なんだ。ニーマン、お前やってみないか?曲はシェイファ―で演っていた曲ばかりだ。考えてみてくれ」

 

一流の音楽家を育てたいというフレッチャーの情熱にも触れ、忘れかけていた音楽への想いを取り戻したニーマン!ついにフレッチャーのバンドに加入する事を決意する。

 

ニコルに電話で謝罪し「ステージを観に来ないか」と誘うがニコルにはすでに新しい恋人がいることを知らされる。

 

そして、いよいよフェステイバル当日、「今日はスカウトマンが大勢観に来てる。このステージを上手くこなせばブルーノートと契約が取れるぞ!その代わりヘマをしたら音楽家の道は閉ざされると思え!」そう言ってみんなを鼓舞するフレッチャー!

 

意気揚々とステージに向かうニーマン達!

 

ニーマンのそばにフレッチャーが歩み寄って来る。会釈するニーマンの耳元で「俺をナメるなよ!ニーマン!!!学校に密告したのはお前だ!!」そう言い放つフレッチャー!!

。。。。ニーマンはすぐに理解できなかった。

 

音楽を通じて、やっとわかりあえたと思っていたフレッチャー。。。

 

そして、自分だけ違う譜面が渡されていたことに気付いく。このステージが何を意味するのか、ようやく理解したニーマン。。焦るニーマンをよそに観客に「今からスローな曲を演奏します」そう言って演奏が始まった!

 

譜面もない上に演奏すらしたことない曲、なんとかドラムを叩くが一人だけ音を外し会場がざわつく。

 

そして演奏を中断させるフレッチャー!!!

 

このステージは、ニーマンに対するフレッチャーの復讐だったのだ!ニーマンの密告によってシェイファーをクビになったフレッチャーの復讐劇。

 

業界の名だたるスカウトマンが集まるこのステージで、ニーマンに恥をかかすことで彼の音楽人生を奪うこと、それこそがフレッチャーの目的だったのだ。

 

一度はステージを去るニーマン!!しかし、ニーマンは再びステージに向かって歩いていく。そして再びドラムセットに就いた。予想に反したニーマンの行動におどろくフレッチャー!!

 

次の瞬間、ニーマンは激しくドラムを叩きだした!!バンドメンバーはもちろん、会場中がざわめく中、ニーマンのドラムは烈火のごとく響き渡る!!!

 

そして映画はついにクライマックスに突入する!!!!

 

 

 

感想

 

まず、最初に言っておきたいのは鬼畜のような形相で、生徒を肉体的にも、精神的にも追い込んでいくテレンス・フレッチャー演じるJ・K・シモンズの存在感と内から滲み出る狂気には観ていて寒気がしてきます。

 

冒頭のシーンでニーマンのドマムプレイに意見するフレッチャーはどこにでもいる教師。夢中で練習するニーマンに未来をを感じたからでしょう。初級クラスの練習を見に来たのも、すでにニーマンの才能を見抜いての事でしょう。ここまでは普通の熱血教師です。

 

でも、映画の早い段階でそのイメージは払拭されます。ニーマンが初めてエリートバンドの練習場に来た日、フレッチャーの登場で一気に場が凍り付く。

 

テレビの画面から出て来るフレッチャーの威圧感はハンパないです。観ているこっちまで緊張してきます。入って来るなや、レッスン開始!!

 

ここで、いきなり演奏をやめさせて、音程を外してると思われる生徒をあぶり出そうとする。この時の生徒たちの緊張感を、ニーマンに伝えることでニーマンに「いいか、ニーマン!覚悟しろよ!!ここでは俺が絶対的支配者だ!!お前らは虫けらだ!!!」そう言ってるように感じました。

 

その後も、少し優しい顔を見せたなと思わせては。。。地獄の底に叩き落す!!!!まさに言葉の暴力に加え体罰を与えるその所業!!もはや教師というより独裁者です。

 

閉鎖的な狭い空間の中で行われる、精神的拷問!!この頃には僕もすっかりこの中にいる一生徒として、ニーマンと共に痛めつけられている気分でした。

 

でも、他の生徒たちと違いニーマンにも内に秘めた狂気があったのでしょう。フレッチャーの精神的な圧力に耐えるうちに、自分の内面に潜んでいた狂気が覚醒していくニーマン!

 

フレッチャーを見返すために、こぶしから血を飛び散らせながら猛特訓したおかげで、強い自負の念を抱くようになり、バンドのドラムは自分以外ありえない!「お前らは俺の足元にも及ばない!だまって譜めくりでもしていろ!」と言わんばかり。

 

もう完全に自己中状態で、自分から告白した彼女を平気で捨てる、意見が食い違う親戚たちにも食ってかかる始末!!

 

新しい課題曲「キャラバン」の練習の時に昔のバンドメイトが主奏者候補に加わったとわかった時も「なんでお前ごときがここにいる?お前は初級クラスで叩いてろっ!!」ニーマンの顔は、そう語っているように思えました。

 

もう昔のニーマンとは完全に別人!

 

ニーマンの中に潜む狂気に最初から気付いていたんではないでしょうか?フレッチャーは。それをわかっていたから、その狂気を引き出すことによって、もう一人のチャーリ―・パーカーを作り上げようとしてたのではないでしょうか?

 

その後、繰り広げれる主奏者を選ぶための地獄の拷問高速ドラミング大会!!バンドメンバー全てを巻き込こんだシゴキ比べも、結局はニーマンの秘めた狂気を引き出す為。つまり、他のみんなはダシにされたんですよ!

 

物語を通して一貫しているのは、狂人フレッチャーと覚醒した狂人ニーマンの戦争ドラマなんです!

 

フレッチャーの目論見と違ったのは、狂人ニーマンが大きくなり過ぎたんです。自分の手には負えないくらいの狂人ぶりを発揮するニーマンに「これはアカン!こいつは、もう俺にもコントロールできひん!今のうちにつぶしてしまえ!!」目の上の瘤を取り払うようにニーマンを追い出そうとしたけど、今度は返り討ちにあって学校から追放される!!

 

偶然街で会ったニーマンに「。。。俺を陥れたお前を、俺は絶対に許さんぞ!!ニーマン。お前はもう、おしまいだっ!!思い知らせてやる!!」

 

復習に燃えあがる気持ちを押し殺して「もう一度、俺と一緒に音楽をやろう!お前は最高のミュージシャンだ!次のステージでお前のプレイを見たスカウトマンはみんな腰を抜かすぞ!お前の将来は約束されるんだ!」そう言って甘い匂いにおびき寄せて。。。いよいよ復讐劇が始まる!!!

 

映画を最後まで観たからこういう感想になりましたが、バーで再開したフレッチャーとニーマンのやり取りを観たときは、「やっぱりラストは感動のドラマやねんや~」。やっぱりフレッチャーっていい先生だったんだと、完全に騙されてしまいました。だからラストのステージで、ニーマンに歩み寄って「しっかりやるんやで!」と励ますと思っていたら。。。。

 

「俺をナメるなよっ!!ニーマン!。。。。俺を陥れたんは、お前じゃ!!!!」 ってなった時は思わずテレビの前に立ち上がって「ええええ!!そっちいぃぃぃぃ!」て叫んでしまいました!!

 

まさに大どんでん返し、これはさすがに想像つきませんでしたよ。だって、このステージは全米中が注目する大舞台、フレッチャーにとっても大事な舞台のはず。でも、今のフレッチャーには復讐こそがすべてなんです。

 

ここからはニーマンとフレッチャー、二人だけの戦いが始まって、ステージの上にはバンドメンバーもいますが、もうこの世界には二人だけしかいないんです!怪物と独裁者のタイマン状態!!

 

憎しみと殺意で激しく戦ってたはずの怪物と独裁者が。。。いつのまにか。。。。ひとつに。。。なって。。。いく。。。????。。。。。って、、、、、うおぉ~~~い!!けぇ~へぇんのかぁぁぁーい!! 状態。

 

この映画のハイライトの凄まじい展開!これこそがこの映画の醍醐味なのです!!

 

この展開があったからこそ、この映画の評価がすごいんですよ!この展開があったからこそ、この映画はアカデミー賞を取ったんですよ!!

 

完全に観る者を裏切る展開!ラストに繰り広げられる展開のカオス!!

 

手に汗びっしょり、脇汗びっしょり、興奮状態の中、エンドロール。。。。

 

 

はい!完全にやられました!!完全にハマりました!いやぁ~~~、どっと、疲れが込み上げてきました。ほんとに最初から最後まで緊張しまくりでした。ほんとにすごい映画でした!

 

あかんっ!興奮しすぎて寝れるかな~

 

それでは、みなさん、また、おあいしましょ さよなら。さよなら。サヨナラ。

 

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